カタログの使用済評価基準

カタログには様々なタイプがありますが、収集家それぞれの収集内容に合わせて使い分けていると思います。
例えば、ギボンズの英国版には “Collect British Stamps Catalogue” という、日本で言えば『組合カタログ』に相当する最も簡略化されたものがあり、そして最も一般的で使いやすい “Great Britain Concise Stamp Catalogue” があります。
更にコテコテの専門収集家向けに出版されている “GB Specialised Stamp Catalogue”という4分冊の専門カタログもあり、それぞれで評価の仕方も異なっています。

ヨーロッパでは消印収集が盛んで、それぞれの国に消印を楽しむ通常切手シリーズがあり、そしてその収集には長い歴史が有ります。
そうした背景があることから消印の状態には厳しく、ちょっとした違いで評価が異なってきます。
そのため、専門カタログの中には消印の状態による異なった評価基準を具体的に示しているものがあり、下の画像はそうした評価基準の解説ページから、幾つかを抜き出して示したもの。

出典は “FACIT Special Classic” 。
上図の右が最もありふれた状態の切手であり、これが評価の基準になっています。
そして、左端が正位置のフルストライクで、これは5倍の評価。
中央は、フルストライクではあるものの、位置が横転してしまっているので3倍です。
この他に図では示しませんでしたが、2倍と4倍の状態も提示されています。

こうして見ると、消印に対する評価の厳しさがわかります。
やっぱり、少しでも状態が良いものは高いのです。

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