エジプト・アラブ連盟会議

画像は、エジプトのカタログコレクションからの一部分で、1946年11月9日に発行された「アラブ連盟会議記念」切手。

中東は同じアジアに属しながらも、日本とは距離的、社会的、文化的にも遠い所という感じがするのが正直なところで、子供の頃に地理や世界史の授業で多少なりとも習ってはいるはずなのですが、実際のところとなると「そう言えば、なんだか習ったような・・・」というのが、多くの皆さんの記憶ではないかと思います。

アラブ連盟の本部は、とりあえずアラブ社会の盟主を自負しているエジプトのカイロに置かれていますが、1979年にエジプトがイスラエルとの単独和平を行ったことにより除名され、1989年に復帰が認められるまでの10年間は、チュニジアのチュニスに置かれていました。

このアラブ連盟、第2次世界大戦戦後の発足かと思いきや、戦中の1945年3月22日というところが、ちょっと驚きでもあります。
下の切手には、その時の原加盟国が紹介されています。
切手の順番に従って紹介すると、
1段目 エジプト:ファルーク国王、イエメン:アブダラー王子
2段目 レバノン:ビシュラ・アル・フーリー大統領、サウジアラビア:イブン・サウド国王、イラク:ファイサル2世国王
3段目 ヨルダン:アブダラー国王、シリア:ジュクリ・アル・クワトリ大統領
となります。

このように7ヶ国で始まったアラブ連盟ですが、今では22ヶ国にまで成長し、アフリカ北西部のモーリタニアやインド洋に浮かぶコモロ諸島なども加盟しています。

この切手、時々ですが無目打のプルーフを市場で見ることがありますが、それらは100枚が刷られたもので、セットだとけっこうお高い買い物になります。

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