今日は鉄道例会

今日は16時から目白で鉄道例会。
幾つかの事務連絡と協議の後は、切手の話。

先ず最初は、前回に引き続きイギリスの鉄道郵便事始め的なお話しです。
解説者は、さすがイギリス切手の御大なので、19世紀の民間鉄道会社製切手という非常に難しい分野も豊富にお持ちです。
面白いのは、イギリス郵政がこの民間鉄道会社切手に介入して、政府指導の統一様式にしようとしたところ、各社の反抗にあい面目丸つぶれとなったことですね。
例えば、緑色を指定されているのに赤色の切手にしてしまう。
正規は印面に “letter by railway” なのに、パロディじゃないけど “postage stamp” と入れてしまったり。
きわめつけはアイルランドで、そもそもロンドンは遠いからバレないだろからと、図案そのものが違っていたり。
政府対民間鉄道会社の郵便バトルが、面白いのです。
日本の鉄道郵便事情とは、全く異なる展開を見せるイギリス初期鉄道郵便事情は中々興味深いですね。
次回も話しが続きますから、完結後には会報にまとめていただけると、とても有り難いのですがねぇ・・・。

僕はと言えば、軟弱な黒い切手(収集家目当ての切手)を使った1リーフ。
タイトルは「D50とD51」。
D51形蒸気機関車は鉄道に興味が無い人でも知っている、国民アイドル的な蒸気機関車ですが、実は初期型はポンコツの一言で、現場の機関士からは嫌われ者。
そのD51が最初に配備された敦賀機関区では、あまりのポンコツさ加減からたったの3ヶ月で機関区から追い出し、本来ならば順次置き換えられるはずだったD50に出戻ってしまったわけです。
まぁ、考えようによっては初期型がポンコツすぎたので、改良を重ねた結果、日本を代表する貨物用蒸気機関車になることができたとも言えます。
その辺の経緯を黒い切手で解説したリーフ(下の画像)を供覧しました。

もうお一人は、イギリス切手研究会ミニペックスの小型印を押したリーフを見せてくださいました。
こうした記念品的なマテリアルも、きちんとリーフに整理されると、たったそれだけで見栄えも良いですし、そもそも郵趣家であることを感じさせます。
これが、小型印を押しただけで、カバーアルバムに入れただけであったり、箱にポイと入れただけだと単なるモノ集めで終わってしまいます。
どのような郵趣品であれ、最終的にリーフに整理するのが郵趣家である所以だと思います。
そんなことを感じさせる1リーフでした。

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