画像は、ネパールのセカンドシリーズから1935年発行の32 Pice 切手。
青色の切手の方です。
緑の切手は、1954年発行の4 Pice 切手で、合計36 Pice 貼りのカバーです。
消印は ” Birganj ” 局で、1967年8月15日。
つまり、1967年に1935年発行の切手が使われているわけで、日本だったら第2次ローマ字入りの時代に、昭和毛紙とか、昭和白紙の切手が使われていることになります。
そうなると、普通だったら「フィラテリックな遊びで作られた作為的なカバー」と一蹴されてしまうと思いますが、ネパールではこれが普通なんですね。
一般の人が、何気に手紙を出すのにこうした使い方をしているんです。
ですから、こんな後期使用例がゴロゴロとは言いませんが、特に珍しくもなくありますし、使われた局も全土に広がっています。
僕が大学の調査で毎年ネパールの行っていた頃、1980年代前半ですが、その頃でも山岳地方に行けば近くの郵便局まで徒歩3日なんて村がありました。
話が脱線しますが、カトマンズのトリブバン国際空港(日本で言えば、成田か羽田空港みたいなもの)には、まだレーダーがなくて、いつも利用していたシンガポール航空の大型機が目視で着陸していた時代です。
周囲の山の地形の影響もあって、世界で最も危険な空港の1つと言われていました。