子供の頃に「リーフ作りの第一歩は図入りから」みたいな趣旨のことを、入門書でよく読みました。
それは「図入りアルバムでリーフ作りの感覚を養いましょう」的な意味合いだったと思います。
僕は、大人になってから「最も初歩者向けに作られた」と称される『マーキュリー 日本切手アルバム』に目覚めました。
たぶん、25歳を過ぎた頃だと思います。
それはなぜか?
もちろん使用済切手を整理するためなのですが、ちょっとこだわった使用済の整理です。
・満月印は除外で、印面がよく見えること。
・発行日に近いこと。
・局名が読めれば言うことなし。
という条件付き。
先日、出先で立ち寄った切手商で入手したのが下の画像品で、なかなか良い感じ。
早速、マーキュリーに貼りました。
正確に言うと先住民が居たので、こちらに張り替えです。
昭和24年10月、下谷局の使用例。
この切手は同年9月22日が発行日ですし、消印のかかり具合も絶妙。
消印がこれよりも左に寄ると年月が読めませんし、逆に右に寄ると印面にドカッとかかってしまいます。
特に基準を決めずに使用済で集めるのは、難しいことではありませんが、自分なりのルールを決めて集めると、途端に難しくなります。
こうした集め方は、ゲーム感覚とでも言いましょうか。
自分で適度にハードルを上げて、それに沿って集めて行く。
インスタント的な収集法では決して出来ない、コツコツと細く長く楽しめるコレクション作りを楽しむことができます。
おそらく、自分が歳を取りすぎて切手収集を止めざる得ない時まで、マーキュリーの穴埋めは続けると思います。