画像は、いわゆる「準怪しげな切手」の1枚。
まだ「完全に怪しい切手」ではないだけ、微妙に良いかも知れません。
描かれているのは、日本の古典蒸気機関車の中からB6系と呼ばれるものの一つですが、残念ながら日本の切手には無いので、仕方がありません。
ですから「発行してくれてありがとう」という気持ちが半分あります。
B6系と言うのは、明治時代の代表的な蒸気機関車の一つで、今では2100、2120、2400、2500の4形式に分類されていますが、過去に鉄道作業局でB6とされていたので、現在でも親しみを込めて「B6」と呼ばれています。
このうち切手に描かれたのは2120形式。
2120形式には、イギリス製のものと日本製のものがあります。
ちなみに2100形式はイギリス、2400形式はドイツ、2500形はアメリカでした。
B6系は、優秀な機関車で僅か数年で416両が増備されましたが、その大きな理由として日露戦争があり、軍用列車用として大量に発注されたという経緯があります。
そうした意味では、日露戦争のテーマコレクションにも使えるかも知れません。
この機関車、戦後の昭和30年代まで生き延びるという長命な蒸気機関車でした。