ようやく仕事が一段落。
ということで、『桑野博コレクション 動植物国宝切手シート写真集』を開封。
僕らの世代にとって現行切手と言えば、片岡尤二氏と桑野博氏が双璧。
その桑野コレクションから、374シートが1枚90メガバイト以上の高解像度で収められており、拡大するとスクリーンが見えるほどのものもあります。
このような多量のシートが集められているにも関わらず、とても本シリーズの全容を知るにはほど遠いものと思いますが、それでも資料的な価値には極めて大きいものがあります。
本書と同様な性格のものに、イガラシスタンプが発行した『昭和切手シート写真集』があります。
この写真集、実は入手後20年近くはほとんど使っていませんでしたが、収集が進むにつれ今では大活躍。
資料的価値のあるものというのは、こういうものなのです。
すぐには役立たないかも知れないけど、いつ役に立つかわからない。
役に立つのが1年後かもしれないし、10年後かもしれません。
こうした資料集は、皆さんが大好きな収集のハウツー物よりも、はるかに重要性が高いもの。
鳴美さんには、良いものを刊行していただきました。
ただ、残念なところが一点。
それは、画像が必ずしも正位置ではなくて、傾いてしまっているものが複数あるのです。
これはいけませんねぇ。
物作りとして最良なものを作るのか、そうでないのか。これはセンスの問題だと思います。