画像は、ネパールが初めて発行した葉書。
発行は、一応1887年10月ということになっています。
と、とてもあいまいなのですが、公式記録が一切残っていないのでよくわからないのです。
ただ、イギリスの著名郵趣誌 “Philatelic Record” の1887年11月号に「我々はちょうど今、薄茶色の自国の厚い紙でできている葉書を受け取りました。それは、130×92mmを計ります」という一文が掲載されていることから、「たぶん」「おそらく」という意味で、1887年10月発行ということになっているのです。
さてさて、この葉書の見方ですが、赤色の部分が印面です。
その印面の下辺が長方形に出っ張ってなにやら文字が書いてありますが、これは「2 1/2 Pice」と売価が記されています。売価ということで額面ではないのです。額面は2 Piceですから、0.5Piceが葉書代みたいなものですね。
中央に馬の絵がありますが、その左側にはネパール文字で「ネパール政府」、馬の右は「葉書」という意味が記され、下段の長い一文は「ここには、住所と名前だけを書くことができる」と書かれています。
この初期葉書は、これらの要素が重要な分類のポイントになります。
それぞれが微妙な違いにより複数のタイプに分類され、それぞれの組合せにより1種類の葉書が23種ものサブタイプに分類されるのです。
長いことかけて集めていますが、ようやく半分ちょっとが集まった程度です。
残存量に著しい偏りがあって、完集に近づけば近づくほど倍々ゲームで難しくなります。