ミニペックスに個人のコレクション展など、小規模展覧会に行くとよく無料のリーフレットをいただきます。
参観するには大変有り難いのですが、多くは文字ばかりなので1ヶ月もすると「はて、どんな内容だったかな?」となってしまいます。
画像は、「四代目郵趣手帖」でもご紹介したことがある1991年に水原明窓氏がモンゴルで開いたモンゴル郵便史の個展に際して配られたリーフレット。
その10年前、つまり1981年に北京で開催した個展の時は冊子形態でしたが、モンゴルの時は時間の制約から四つ折り8ページ建てのリーフレット。
この辺の経緯については、『郵趣』1991年8月号に詳しく掲載されています。
さて、このリーフレットですが、1ページが横11.5センチ、縦22センチという極めて限られたスペースに、各展示のポイントをギュッと圧縮して、大要が理解できるように編集されています。
限られたスペースを、全く無駄の無いレイアウトできっちりとまとめ、後々の資料の有益性まで考え抜かれた内容。
この小さなリーフレットは、無料で配布するリーフレットの1つの到達点を示していると言えます。
配布から30年。
いまだに、このリーフレットの水準を超えるものに出会ったことはありません。