「小判処生鑑」

今日のタイトルを見ただけでピンと来た人は、50代以上で昔からの熱心な日本切手収集家だと思います。

『スタンプ・レーダー』1984年から86年にかけて、田辺猛氏により30回連載された小判切手の解説で、当時これを熟読、または楽しみにされていた方も多かったでしょう。

田辺氏独特の文体で書かれた解説で、これを軽妙な語り口とおっしゃる方も多かったですが、僕は全くその逆で、あの独特な言い回しが鼻につくというか、なんというか。
田辺党には、これがたまらない良さなのかも知れませんが・・・。
早い話が僕のばあい、文体に振り回されてしまい、内容まで頭に入ってこなかったわけです。
「普通の文章で書いてくれたら、どんなによかったか・・・」と、これは今でも思っていますね。

まぁ、それは仕方がないとしても、旧小判から順番に高度な解説が読める連載として貴重な存在であったことは間違いありません。
特に、当時の一般的収集家に情報量が少なかった旧小判切手については、貴重な解説でした。

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