切手帳の整理について、昨日は日本の円単位切手をご覧に入れましたが、今日は外国切手の代表ということで、切手帳王国の一つであるイギリスです。
画像は、1936年発行のエドワード8世切手帳。
イギリス切手のばあい、マーチン・シリーズの初期までは糸綴じ切手帳なので、昨日紹介した針金綴じや糊綴じ切手帳などより、解体が安全かつスムーズにできます。
なにしろ、糸を切ってしまうだけですから。
実は、数十年前の話になりますが、完本で収集していた切手帳をどのようにリーフに貼るべきか悩んでいました。
完本のままでは中身が見えないし、ペーンだけを別途バラで買って完本と一緒に整理するのもシックリとしません。
そんな時に、国際的に名の知れた某氏に相談したところ、一言「糸を切ってバラせばいいんです」の一言。
せっかくの完本をバラすという発想は、まさに「えーっ!」って感じでした。
完本の解体というのは、なにかキズをつけるような感じで全く考えもしなかったこと。
その後、しばらく考えた末「やっぱり解体だよなぁ」という結論に達し、それからはバサバサと糸を切って解体に励みました。
その結果が、下のリーフというわけです。
イギリスの糸綴じ切手帳のばあい、切手のみではなく、間紙が重要な役目を果たします。
というのは、間紙に郵政広告や民間会社の広告が入るので、そのバラエティが分類項目になるからです。
ですから、リーフ上にもそのまま展開しなければいけないわけで、そのため慎重に解体し、綴じられている順番を間違えてはいけません。
そうして解体した切手帳リーフが上の画像で、表紙と並んでいる裏表紙は別ですが、他のペーンは綴じられていた順番に展開されています。
極端なことを言えば、いつでも完本の状態に戻せるわけです。