画像は、法隆寺壁画を描いた昭和すかしなし10円切手で、この後に発行された円単位切手と共通図案。
グラビア多色刷り切手に囲まれていた子供の頃から、この渋さに惹かれるところがあって好きな切手の1枚。

原画作者は山野内孝夫ですが、描かれた額面は12円になっていました。
これは、予定されていた改正書状料金が12円だったことによりますが、国会審議の過程で10円に減額されたため、10円切手になったという経緯があります。
ここで、もう1枚見てもらいたい画像があります。
これは偶然入手した、昭和20年代に撮影された切手発行資料群の中に入っていた写真の1枚。
構図がほとんど同じですね。

この写真は、昭和20年10月に逓信省郵務局が募集した「新郵便切手圖案懸賞」という、懸賞に応募された作品の一つで、佳作に入選した大岑良子さんのものです。
昭和すかしなし10円切手は、懸賞募集から6年後の発行ですが、大岑さんの作品の延長線上にあったのかも知れません。