「普通切手の調べ方」ウィリアムス

今日、調べものがあったので『郵趣』の旧号(1968年2月号)を捲っていました。
その時に目に付いたのが表題の記事で、本来の目的であった調べものよりも面白く読んだしだいです。
著者のウィリアムス氏は著名な収集家であり、著作物がも多いので今さら紹介するまでもないと思います。

元記事はイギリスで発行されていた “Stamp Collecting Weekly” 1967年11月16日号だそうですが、恐らく書名は “Stamp Collecting Weekly Magazine” の間違いだと思われます。

簡単に言ってしまうと、通常切手で専門コレクションを作る過程を示した解説です。
その中から、幾つかを紹介すると
(1)たくさん集める
束物やキロウェアで大量に集める。
その時に、傷物があっても捨ててはいけない。
それらは、研究中に起こってくる様々な問題の解決に役立つ可能性がある。

(2)ストックブックに整理する
今ならストックリーフかもしれませんが、この時代はストックブック。
その時に、その切手が利用された全期間のものを、消印の日付に従って順に並べる。
欠けた月が無いように、少なくとも1ヶ月に1枚は入手すること。
これにより、切手の製造的な変化がわかる。

こうした作業を受けて、
(3)カタログと照合する
(4)バラエティを確かめる
(5)エンタイアと消印
(6)郵便印の研究
(7)アルバムに貼る
へと、話しは展開して行きます。

僕が「そうだよね」と思ったのは、(2)に書かれている
「切手が利用された全期間のものを、消印の日付に従って順に並べる。
欠けた月が無いように、少なくとも1ヶ月に1枚は入手すること」です。
やはり、これは調査研究の基本中の基本のはず。
そのためには、(1)で示された大量に入手が必要。

収集には様々な方法が有り、研究よりも単なるコレクション作りを指向するのが主流だと思いますし、僕の収集もそれです。
ところが研究点を稼ぎたいのか、近年気になるのは、裏付けがハッキリしない状態で「オリジナルスタディ」を主張する事が見られるばあいがあるのです。
切手展会場で「この裏付けのサンプル数は?」と聞いても、答えが実数ではなく曖昧な返事である事があり、当該主張に同意しかねる時もあります。

切手にしろ、ステーショナリーにしろ、それが特に製造面のばあいの調査研究の基本の「キ」の字は、膨大な数量を集める事と、しっかり時系列に並べ、そこから分析した結果を得るという原則を、本稿は示しています。

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