“Gibbons Stamp Monthly” 12月号より

“Gibbons Stamp Monthly” は、今月も興味深い記事で溢れているのですが、その中から一つを選ぶとすると、イギリスにおけるシール式切手誕生前史を扱った解説でしょう。

記事は、世界におけるシール式切手の誕生から解説が始まります。
それは、シエラレオネが1964年に発行した数種の地図形切手で、下の画像がその一枚。
シエラレオネは、最初は王道とも言える De La Rue 社に製造を依頼したところ断られ、同社が Walsall Lithographic 社を紹介し、同社が印刷。
なんと、この切手にイギリスの印刷会社が関わっていたことを初めて知りました。

そして、僕がもっとも驚いたのは、この切手が発行されて間もなく、イギリスの下院で
「シエラレオネでシール式切手が発行されていることを知っているか?」
「イギリスでは、それを発行する用意があるか?」
と郵政長官に質問が出ていることで、その答は、
「知っている」と「いいえ」
だったそうです。
なんとも冷たい回答で、当時の保守的なロイヤルメールの姿勢が現れていると思います。

Walsall Lithographic 社は、その後もイギリス郵政にシール式切手を売り込もうと、幾つかの試作品を1972年頃に作っているようです。

本記事には、まだまだ目からウロコ的な解説が続くのですが、詳しくは “Gibbons Stamp Monthly” 12月号をご覧ください。

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