夏の切手展用の作品作り。
今回の作品は、理由があって使用済(カバーも含む)だけで構成するのがミソなところです。
その理由は、そのうちに語らせてもらいますが、今日のところは「あー、そうなんだ」程度に思っておいてください。
画像のリーフは、スウェーデンのグスタフ6世シリーズからタイプ1の25öre。
上の2段はコイル切手で、その下が切手帳です。
今日の話しは、下方に貼られた切手帳になります。
スウェーデンと言えば、コイル切手と切手帳ですが、その切手帳は最初は窓口販売用のみでしたが、この25öreから機械販売用の切手帳が出現しました。
左の完本が窓口用で、右の上下2枚だけ貼ってあるのが機械用。

ここで、切手帳の目打の話しになりますが、切手帳には2パターンの目打タイプがあります。
それが下の画像。
上のペアは、両サイドがストレートエッジになっています。
つまり、単片では上下は目打で左右のどちらかも目打。そして、残りの左右のどちらかがストレートエッジです。これをBタイプと呼び、ペアではB-Bと表記します。
次に下のペアですが、こちらは単片にすると2辺が目打で、残り2辺がストレートエッジ。
これをタイプCと呼び、ペアはC-Cと表記します。

窓口販売用切手帳は、B-Bタイプのペアが縦に10枚続いて1ペーンを構成し、末端の切手もB-Bタイプ。
上のリーフの左側切手帳は、20枚構成の完本ですがペーンを折り畳んだ状態になっています。
次にリーフ右の切手帳。
この切手帳の完全ペーンの使用済も所持しているのですが、あえて今回は使用せずにC-Cタイプのペアのみにしました。
バックにはペーンの模式図を描いて、該当箇所にC-Cのペアを貼ってあります。
この模式図の空欄部分に来る切手は、B-Bタイプになります。
そう、B-Bタイプは窓口切手帳と同じなので、どこかで区別できれば「これは窓口用」「こちらは機械用」となります。
ところが、その区別が出来ません。
窓口用の発行日は1954年3月15日で、機械用は1954年4月12日ですから、4月11日までの消印が押されたB-Bでしたら、それは窓口用であると特定できます。
この間27日。
そして、機械用が発行された4月12日以降になると、もはや区別ができなわけです。
つまり、機械用のB−Bの貼る位置を作ったところで、100パーセント確実に機械用から切り取ったB-Bであるという証明が出来ないので、貼ることができません。
上のリーフでは、そのことを示したかったのです。
で、最後のオチですが・・・。
手元の仮貼帳には、このB-Bタイプのペアが60ほどあります。
出所は切手商のストックであったり、紙付きの水剥しであったり、なんとなく集ってきたものばかり。
そこで、機械切手帳が発売される前、つまり1954年4月11日以前の窓口切手帳と確定できる使用例を探したら、一点もありませんでした。
普段から、こうしたことを意識していないと、こうなってしまうという見本ですね。
そこで、唯一有った初日印付きの完本をリーフに入れることになったというしだいです。