フランス・サビーヌ・1.4フラン

画像は、フランスのサビーヌ第5次発行の1フラン40サンチーム切手。
1980年8月1日の発行です。

サビーヌはとても奥が深く、印刷機、糊、燐線ともに複数種があり、更にその組み合せが複雑なので、まともな専門コレクションを作るとなると、一大事業。
しかも、シート切手に加えてコイルと切手帳があり、切手帳にはフランス本国の切手商でさえ、在庫が枯渇しているものもあります。
逆に言うと、近代ものであるにも関わらず、バラエティが豊富で集めがいがある切手ですから、自分の収集目標をどこに置くかによって、それぞれの収集レベルて楽しめる切手です。

僕のばあいは、一番わかりやすい印刷機の違いまでを主たる収集対象にしています。
フランス切手は好きで集めていますが、決して専門的に集める気はなく、かといってカタログコレクションではつまらない。
そこで、カタログコレクションに多少の色を付けたレベルということで、印刷機までとしました。
もちろん、黙っていても手に入った糊や燐線のバラエティがあれば、それは加えています。

画像のリーフでは、一見したところ同じような第4コーナーブロックが貼られていますが、左はTD-6という6色刷凹版輪転印刷機製で、右はRGRという高速輪転印刷機製。

フランスの通常切手切手のばあい、ちょっと突っ込んで収集する時は、印刷年月日が入ったコアン・ダートの部分を集めるのですが、このコアン・ダートの書体を見れば上記の2種の印刷機の区別はつきます。
このシリーズには、1フラン40サンチーム切手には無いTD-3という印刷機がありますが、こちらも一目で区別できる大きな特徴を持っています。

カバーは、国内基本料金の代り映えのしない使用例ですが、切手には「RGR-1」と印刷された耳紙が付いています。
これはもちろんRGR印刷機のことで、96番切手の下耳に印刷されているもの。
こうして残された貴重な使用例です。

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