第1次円単位・20円金色堂

発行70年を越えた、第1次円単位切手。
「自分が生きているうちに、発行100年を見れるかなぁ・・・」なんて、思ったりもします。

画像の20円は、中尊寺金色堂を描いていますが、昭和29年発行なのでもちろんオリジナル金色堂を描いたもの。
今は観光客でごった返す金色堂ですが、僕が初めて訪れた70年代中頃は、まだまだ落ち着いた雰囲気を残した、鄙びた場所でした。
山の上から、眼下に広がる稲穂の黄金一色に染まった水田は、ある意味衝撃的な光景で、今でもハッキリと覚えています。

さて、リーフのトップはいつもの銘版付きですが、この切手は製造期間が長かったので、明瞭な色調の違いがあります。
左は、白とオリーブ色のコントラストが大きくハッキリとしたもの。
そして右は、全体的にオリーブ色となっています。
使用済切手を見ても、この他にも幾つかのグループに分かれるように見えますが、リーフの2枚はその差が明瞭なので良いと思います。
また、左は普通櫛型目打で、右は逆抜櫛型目打。

使用済は適当に集まってきたものばかり。
左端は発行年の3月使用で、右から2枚目のチョロ消しは大阪中央局・大阪駅内分局で、日付は不明ですが局名はハッキリと読めます。
右端は、昭和43年の唐草印で松山局です。

下段の第4コーナー10枚ブロックは、逆抜櫛型、昭和44年3月7日のローラー消し。
もちろん別納シートからの切り抜きですが、全郵普の払下げボックスから出てきたものを切断したもの。
あの払下げボックスは、今から思うと貴重な供給源の一つでした。

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