『趣味の切手マガジン』終刊号?

常に『スタンプマガジン』→『スタンプクラブ』と、比較対象される存在の『少年切手マガジン』→『趣味の切手マガジン』。
発行元は、度々変わり弘報出版→エルム→あかしや出版→青冬社と変遷しています。

『スタンプクラブ』とは異なり、収集界では少数派だったので、今ではほとんど話題になることがなく、時々友人との雑談で思い出したように話す程度にすぎません。

下の画像は、その『趣味の切手マガジン』の終刊号(?)と思われるもので、1985年1月号です。
国会図書館にも、本号以降は納本されていないので、ほぼ100パーセント終刊号のはず。

ところが、本号のどこを見ても「終刊」や「廃刊」の記述はなく、逆に次号の読者投稿の募集案内や連載の予告などが掲載されています。

発行元の青冬社は、あかしや出版から1984年5月号から引き継いでいますから、僅か9冊を出しただけで廃刊にしてしまったと思われます。
まぁ、それだけ営業成績がよろしくなかったのでしょうね。
青冬社が倒産してしまい、それに伴う廃刊ではないことは、同社が1990年代までは存在していたことから、廃刊は経営上の判断だったと思われます。

やはり、郵趣雑誌を一般の出版社が継続発行するのは、たった6号で終わってしまった『切手マンスリー』の件もありますから、難しいジャンルなのだと思います。
対して『スタンプクラブ』が多少なりとも成功したのは、切手展を始めとする数々のイベントとリンクさせることができたこと。
そして、巨大郵趣団体のグループ内で、製作に関する全てを賄えることが可能な体制であったからだと考えられます。
また、子供にわかりやすい編集を目指して、手間を惜しみなくかけていたのも特筆されてよいと思います。

明日から9日まで福岡へ出張なので、次回の更新は帰宅後の10日(火)になります。

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