毎年、この時期になると著名中国切手収集家でいらっしゃる某氏から、たくさんの筍をいただくのですが、今年も先日いただきました。
田舎のご実家の山で取れるそうですが、灰汁抜きまでして送ってくださるという、神のような方。
今年は昨晩、初ものということで筍料理の王道である筍ご飯、筍の吸い物、筍と生麩と鶏肉の煮物をいただきました。
これから、日を空けて4〜5回は各種筍料理を楽しみます。
ありがとうございました。

と言うことで、日本切手で筍といえば、この切手ですね。
1981年6月発行の「近代美術シリーズ」第10集からの一枚で、福田平八郎「筍」。
所蔵は、日本画専門美術館として有名な、東京広尾の山種美術館。
最近では、昨年の秋の特別展「福田平八郎✕琳派」展に出品されていたので、見られた方がいらっしゃるかも知れません。

小さな切手では、この作品の本当の良さは全く伝わらないと思います。
実物のサイズは大きく、縦は1メートルを越えていると思いますが、そんな大画面の背景にシンプルに竹の葉を散りばめ、そして主題の筍をニョッキリと二本だけ描いた迫力のある作品。
切手収集家ならば、ぜひ一度ご覧頂きたい作品です。
昨年は福田平八郎没後50年という事で大阪中之島美術館、大分県立美術館で特別展が開催され日曜美術館でも紹介されましたが在京のため来訪が叶わなかったところ、ご紹介の山種美術館特別展にて鑑賞する事が出来ました。福田氏に限らず、日本画でも、西洋画でも、切手となった作品を鑑賞しますと、小さな切手とはまた違う印象をを受け楽しんでおります。
切手によってはトリミングされていたりしますので原画を見ますと感動します。また、思い込みと違って屏風絵だったり、軸装だったりと作品の形状や大きさも実物を見て初めて知る事が多く感動します。
美術館では切手となった作品の絵葉書を求めて、切手と並べてアルバムに貼り鑑賞するのが最近の楽しみです。
ご覧くださいまして、ありがとうございます。
おっしゃるとおり、切手だけではなくホンモノを見ることが大切ですね。
中には「(切手にするのに)このトリミングはないだろう・・・」なんて思うものもあります。
実際の作品と切手を並べてリーフを作るのは、良いですね。
日本切手だけに限っても古典から現代作家までだと、かなりのボリュームになると思いますが、きっと自分だけの楽しいアルバムになると思います。