競争展へのリーフ出品

今でも、切手展へのリーフ出品を初めて認めたのがJAPEXであると、本気で信じ込んでいる方に時々出会います。
JPSは一時期、そのように大宣伝していましたから、そうしたプロパガンダに洗脳された人が居ても仕方がない部分はあります。

もちろん「Wikipedia」の「全国切手展」の項目も大きな間違いで、誰がこんなことを書いたのか信じ難い内容ではあります。
ついでの話しになりますが、郵趣関係の単行本や雑誌の記述でも「Wikipedia」からの孫引きをよく目にします。ですが、所詮「Wikipedia」といレベルなので間違いも多く、検証も行わないまま孫引きすると痛い目に遭うということだけは、覚えておいてよいでしょう。

下の画像は、昭和36年4月に開催された全日本切手展出品作品からの1リーフで、出品者は僕が後年フランス切手について、いろいろと教えていただくことになる池田稔氏。
タイトルは「種まき切手抜粋」で、佳作に選ばれた作品です。

カメオ形15サンチームと20サンチームを展開したリーフですが、この作品は、写真資料として10リーフが今も残されています。
最下段の切手帳には表紙も展示されていますが、この時代にここまで集めるのは、なかなか苦労されたのではないかと推察いたします。

この作品が出品された昭和36年の全日本切手展から、リーフによる出品が認められるようになりましたので、そうした意味で記念すべき郵趣史上貴重な作品の一つと言えます。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。必須項目には印がついています *