西ドイツ(ベルリン地区)・テーゲル空港開港

画像は、西ドイツが1974年に発行した「テーゲル空港開港」記念。
西ベルリン地区用の切手です。

「開港」記念切手なのですが、この空港は今は存在しません。
ベルリン・ブランデンブルク国際空港が2020年に開港したことから、同じ年に廃港になっています。

もともと、この空港は第2次世界大戦終結後の1948年に軍用飛行場として設置されたのですが、それを1974年に新旅客ターミナルを建設して、民間機用の空港として再スタートさせたもの。
僕は何度か利用したことがあるのですが、機能的で使いやすい空港でした。

話しは古くなって東西ドイツの時代ですが、あの当時は国際関係が色々と難しく西ドイツのフラッグキャリアであったルフトハンザは、西ベルリンに乗り入れることができませんでした。
西ベルリンは東ドイツに囲まれているため、東ドイツがルフトハンザ機の領空通過を認めないためとか聞いた覚えがあります。

そのため、イギリスかフランス、アメリカの飛行機を利用するしか手だてが無く、僕はフランクフルト空港から今となっては懐しいパン・アメリカン航空に乗ってベルリンへ入りました。
パンナムは当時、フランクフルト・テーゲル間で今で言えばシャトル便みたいな運行をしていたのです。

ドイツ(西ドイツ)からドイツ(西ベルリン)へ移動するのに、わざわざアメリカの飛行機に乗らねばならないという、なんとも奇妙な時代でした。

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