画像は、中国の図入アルバムからの1リーフで、上の11枚が文化大革命中の1971年9月から発行が始った「革命聖地図」シリーズという通常切手。
「聖地」と呼ぶくらいですから、やっぱり文化大革命ってある意味凄いというか、異常というか・・・。
このシリーズで、中国としては初めてグラビア印刷と凹版印刷を掛け合わせて印刷する手法をとったそうですが、それを初めて知った時には「えっ!そうなの?」「どこが?」という感じでした。
だって、全てグラビア印刷だと思っていましたからねぇ。
それだけ、凹版の匂いすら感じられない切手だと思います。
下の拡大画像は、毛沢東の生家を描いたものです。
確かにルーペで覗くと、家の屋根とか手前の木の枝は凹版になっています。
ただ実物大で見ると凹版の魅力は全く伝わらず、切手の完成度としては失敗だったと思います。
その後も中国切手印刷の主流はグラビア印刷で、時々グラビア印刷×凹版印刷が発行される程度でしたが、今や中国切手の代名詞のような存在に祭り上げられた「赤猿」も、またグラビア印刷×凹版印刷でした。