スイス・郵便電信省

画像は、スイスが1980年9月5日に発行した「郵便電信省」を記念する切手。

上段は、郵便振替証紙と郵便小切手を入れた封筒、そして専用のポスト。
下段左は郵便バスを描き、中央は印刷局50年を記念して凹版切手製造の転写工程、右は電話開通100年を記念してプッシュフォンを、それぞれ描いています。

この時期のスイス記念切手と言えば、クールボアジェ社のグラビア印刷が定番で、下段中央の1種を除いた3種がそれです。
僕が面白く思ったのが下段中央の1枚で、それを拡大したのが下の画像です。

スイスは、クールボアジェ社のグラビア印刷切手で世界の収集家を魅了してきた一方で、単色凹版で製造されてきた通常切手も、また特徴の一つとなっていました。
その凹版切手を製造してきたのがベルンの印刷局ですから、印刷局50年記念として発行された凹版切手製造を示す切手は、当然ながら凹版での発行(正確に言うとバックのベタはグラビア)です。

4種セットをグラビア印刷で統一せずに、あえて1種だけ凹版としたスイス郵政のこだわりと、スジが読み取れる1枚ですね。
また、バックをグラビア印刷としたことにより、他の切手とのバランスもそれなりにとれているところは、やっぱりさすがだと思います。

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