スイス・ヘルヴェティア座像 1867-1881

スイス図入りアルバムに整理した、カタログコレクションからの1リーフ。
スイスの通常切手と言えば、このヘルヴェティア像か、この後に発行されるテルボーイの切手が誰もが知るところでしょう。

ヘルヴェティア座像シリーズは、ヘルヴェティアという女神を描いたシリーズ全体の中の一つで、文字通り座った姿を描いたものですが、この他に立像を描いたものや胸像を描いたものがあります。
ただし、これらは各々が別のシリーズとして扱われるのが普通です。

座像シリーズは1854年から発行が始まり、発行時期により幾つもの小グループに分かれますが、画像のリーフは1段目と2段目が1867年、3段と4段目が1881年のものになります。

基本的にこの二つのグループは額面が同じであれば刷色が共通しているので、一つのグループとも言えましょう。
1881年グループでは額面の追加発行があります。
じゃあ、刷色が同じものをどこで見分けるのかというと紙ですね。
1867年発行は “White Wove Paper” であり、1881年発行は “Granite Paper” 。
紙に入れられた繊維の有無に注目してもらえれば、下の拡大画像で、その違いはすぐにわかると思います。

お見せしたリーフでは “Granite Paper” の2額面が未収ですが、1850年代に発行された初期の座像切手のリーフは穴だらけで、お見せできるような体裁をなしていないのが悲しいところ。
なにしろ、数百ドルクラスが多すぎて・・・。

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