『FINDS』268号

僕が編集している、北欧切手研究会の会報『FINDS』268号が到着。
自分で作っておいて「到着」というのも変ですが、編集完了→JPS事務局へデータを送り印刷→発送担当者が発送作業→配達という作業手順になっているので、編集担当でも「到着」というわけです。

会報名の『FINDS』ですが、
F・・・フィンランド
I・・・アイスランド
N・・・ノルウェー
D・・・デンマーク
S・・・スウェーデン
を現した造語で、49年前の創刊時に命名されました。

どこの研究会でもそうだと思いますが、会員の動向により会報の内容も浮き沈みがあります。
時には、それが原因で解散にまで発展してしまうこともあり、旧部会の中にはそうした事例も存在します。

編集担当で何が一番大変なのかというと、実は編集作業ではなく、原稿集めなのです。
原稿が集れば8割は完成したも同然で、あとはテキストファイルに変換した文字データを流し込み、図版を適切な位置に置けば完了です。
この作業は、原稿が無ければできませんから、原稿集めが労力の8割というわけ。
足りない部分は、自分で書ことも多いです。

誌面作りというのは、リーフ作りに似ている部分があります。
例えば、リーフ作りでマテリアルも無ければ、テキストも無い広大な空白スペースが発生することは、ご法度ですよね。
誌面もこれと同じことで、ページ内にスペースが空くことは編集者の恥でもあります。
そうならないために、普段から小ネタの準備が必要なわけで、どのようなスペースにも合うように複数の小ネタを作っておくことが大切。

あとは、フォントやポ数、字間や行間も極めて大切。
これは最初に決めてしまえば、あとは毎回同じなので楽ですが、最初に決定するまでは何通りも出力して、どのパターンが読みやすいのか、検討を重ねるわけです。

会報を発行しているグループに所属していらっしゃる方は、読むだけではなく、ぜひ寄稿してあげてください。
世の編集担当者は、皆さん原稿集めに苦労されているはずですから。
理想は自転車操業ではなくて、次号送りのストックが数本ある状態なのです。

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