ドイツ・インフレ1923

画像は、戦前ドイツの図入アルバムから1923年発行のインフレ切手のリーフで、臨時加刷シリーズと呼ばれているものからの1リーフ。
インフレの勢いに切手の発行が追いつかないので、臨時加刷で対応ということで出されたもの。

インフレ切手なので基本的に、超がつくほどの安物。
昔の収集家に言わせると、インフレ切手はパケットの恰好の材料だったとか。
もちろん、安いからです。

ところが、その安物のリーフで穴が2ヶ所も・・・。
一番下の穴は、目打のバラエティで13.5のラフ目打なのですが、安いにも関わらず未入手。
そして、下から2番目の穴はと言うと、こいつはインフレ切手のくせに高いのです。
まぁ、高いといっても所詮インフレ切手の中での話ですが・・・。
『スコットカタログ』だと普通の切手なら25セントのところ、この穴の切手だけは60ドルもするのです。
穴の右側に貼付されている切手の、色調バラエティなのですが・・・。

本来、インフレ切手加刷タイプの楽しみは、耳紙付きで集めると一挙に奥が深くなります。
特に加刷を地方郵政局単位で行うようになると、この耳紙がどこで加刷されたのかを特定するための重要なポイントになるわけです。

僕の場合は、まだまだカタログコレクションの穴埋めがたくさん残っているので、そこは射程外なのですが、インフレ切手を伝統郵趣として収集するのは面白いと思います。

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