アレン大佐の競売カタログ

久しぶりに用があったので、書庫から引っ張り出してきたアレン・コレクションの競売カタログ。
1958年(昭和33)9月24日に、ロブソンローが開催したもので、同じ年には米国ハーマー社がキャスパリー日本の部を売り立てています。

本カタログの残存量は少なく、よほど注意して探さないと入手は難しいと思います。
残存量としては、キャスパリー>レビィ>アレンの順ですね。
キャスパリーは沢山残されているので苦労しませんが、レビィとなるとかなり少なくなって、アレンは更に少なく出会ったら幸運を喜びましょう。

アレンコレクションは、レビィが抜いた後に、主要部分はカナダのブラッドショウに入り、ロブソンローの売立には残り物が出品されています。
残り物と言っても、桜和紙黄色2銭カナ「イ」の未使用とか、和紙墨六のカナ「ニ」の未使用、鳥15銭「書き十」未使用、洋紙褐色1銭カナなしの未使用、そのほか各種未使用ブロックなど、しかも状態の良いものばかりがズラズラと並んでいます。

当時は『消印とエンタイヤ』誌の全盛期でしたから、これら消印党の人達からは同誌の誌上で「面白いものは無い」と酷評されましたが、それは切手そのものを見ての評価ではないので、全く見当違いであると言えます。

今から見ると、トラディショナルのキーマテリアルが幾つもあるので、やはり戦前に作られたコレクションは、たとえ残り物であっても凄いのです。

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