ここにおいでの皆さんの中で、カタログを使わない人はいらっしゃらないと思います。
切手収集家であるならば、少なくても一冊、人によっては数十冊のカタログを使い分けていらっしゃるでしょう。
皆さん、そのカタログをどのように使っていらっしゃいますか?
ほぼ100パーセントの人が、発行日や発行理由、当該切手のバラエティやセット内容、価格などの個々の切手情報を入手するために使っていると思いますし、それは全く正しい使い方であるとも言えます。
ですが、僕がここであえてお勧めしたいのは、カタログの冒頭部分をよく読んでほしいということ。
その冒頭部分とは、カタログの導入部分として、切手の状態の考え方とか、切手製造に関する基礎的な事柄が数ページから十数ページにわたり記されている部分です。
残念な事に、多くの皆さんはこの部分をすっ飛ばして、個々の切手情報のページへと突き進んでいることと思います。
下の画像は『スコットカタログ』からの部分ですが、上の画像はコンディション、下の画像は切手製造に関するページからの一部分です。
たまたま画像に使用したのが『スコット』ですが、『ギボンズ』にも『ファシット』にも同様なページがあります。
もちろん、各カタログの出版元により扱い方に様々な差異があり、『ギボンズ』には数ヶ国語の郵趣用語対照表という便利なページまで用意されています。
ぜひ、お手元のカタログの解説ページをお読みください。
ここに記されている郵趣知識だけでも、郵趣家が必要な相当な情報量があります。
たしかに、日専にも冒頭にこのようなページがありますね。
ボタ・ヤマエ さん
国内出版のカタログにも、それらしき記述はあるのですが、全くおざなりな内容ですね。
もっと真面目に考えてもらわないと。
たぶん、執筆者の皆さんは諸外国のカタログを読まれていないのだと思います。
状態の認識に甘い日本人が一般的に多いのは、カタログでしっかり説明していないからではないでしょうか。