昨日、書くのを忘れてしまったのですが、なぜ「ゲルマニア像」を切手に採用したのか?
ドイツと言えば統一国家としてのドイツなのですが、歴史的には領邦国家の集合体としての影響が色濃く残っていました。
つまり「オラが邦のバイエルン」であったり、「オラが邦のザクセン」などなど色々あります。
そうした利害関係を越える図案として選ばれたのが、「ゲルマニア像」というわけ。
「これなら、どこも文句は言わんだろ」って感じです。
統一ドイツの象徴としての「ゲルマニア」であり、舞台女優のアンナ・フューリングをモデルにパウル・エドゥアル・ヴァルドラフが彫刻したものが図案になっています。
で、下の画像はゲルマニア2回目の発行で1902年のもの。
昨日のリーフと見比べてもらえればわかるのですが、額面と刷色は全く同じで異なるのは国名表示ですね。
“DEUTSCHES REICH” になってます。
昨日の1900年発行では “REICHSPOST” でした。
この辺の切手でも、中額面以上になると使用済は安くても、未使用はけっこう高いですね。
日本で言えば菊切手の時代です。