20世紀初頭前後の時期は、各国で興味深い凸版印刷切手が発行されていました。
例えば、フランスの種まき、ハンガリーの鳥、ルーマニアの麦と耳など、皆さんもよくご存知だと思います。
ドイツのゲルマニア切手もその一つで、1900年から二十数年間も発行され、その間に本国だけではなく在外局や第一次世界大戦占領地などでも発行され、使われています。
下の画像は、ゲルマニア切手最初のグループを図入リーフに整理もの。
ゲルマニア切手は、カタログのメインナンバーだけでもかなりの種類になるので、一見したところ分類が難しそうに見えるのですが、大別として最初に国名表記で分類すれば混乱しないですみます。
上のリーフは最初のグループなので、国名表記が “REICHSPOST” になっています。
下の画像がそれで、次のグループからは国名表記が “DEUTSCHES REICH” になります。
リーフを見ればわかるように、ゲルマニア切手は低〜中額面の切手で、高額面は横長の異なった図案になりますが、ゲルマニアは揃っているのに高額面は1マルクだけ。
5マルクなんて2000ドル以上しますから論外ですが、2マルクと3マルクは埋めないと様になりません。