昭和51年12月25日の金井パブリック・オークションで、大正白紙切手のまとまった売立がありました。
ロット番号の付け方から見て、お一人の方のコレクションからのものだと思われます。
当時、あれだけの物が出たのですから、郵趣史の一場面として、どなたのコレクションだったのかが気になるところではあります。
下の画像はカタログからの1ページ。
左下から三段目の櫛形目打12×12.5、無双罫銘版付未使用ペアは参考値10万円に対して、落札値は50万円。
その下の櫛形目打13×13.5、無双罫銘版付未使用ペアは参考値8万円に対して、落札値は58万円でした。
どうなんでしょう?
この落札値。
このセールから2年後のJapex’ 78では企画展示として「田沢切手」が展示され、この時は無双罫銘版付未使用は目打13×13.5のみ。
使用済では両方がありました。
こうした事からも、当時の田沢切手の状況が垣間見れるのですが、この時のオークションは田沢切手収集家にとっては、又と無い入手の機会と捉えられていたのでしょう。