鉄道切手研究の会報『Railway Stamps』227号が昨日到着。
時々、記事を書かせてもらうのですが、今号には「電気機関車シリーズ1000形」と題する解説を1ページ半ほど掲載してもらいました。
電気機関車1000形(1928年にEC40形と改番)と言ってもわからない人が大部分だと思いますが、今は廃線となった信越本線横川〜軽井沢間の碓氷峠専用の電気機関車として、ドイツから1912年に12両が輸入された国有鉄道が初めて導入した電気機関車で、1990年1月に発行された電気機関車シリーズ第1集に採録されています。
現在でも、輸入された12両のうちの1両を、しなの鉄道軽井沢駅旧1番ホームで見ることができます。
実は、この10000形12両の内の2両が国有鉄道で廃車後、福井県の私鉄であった京福電気鉄道に譲渡され1942〜1970年の間、テキ511と512として運用されていました。
僕が福井県の博物館に在籍していた当時、調査の一環としてテキ511・512の乗務員をしていた方に聞き取り調査をしたことがあり、その時にお聞きした運転の苦労話を紹介し、日本の鉄道史上に残る機関車でありながら、全く知られていなかった乗務実態を若干ですが紹介させていただいたのが、今号の記事になります。