小判切手のブロック

これまでに小判切手のブロックが多く出品されたオークションとして、1971年4月のシーゲルやアレン大佐の小判切手の部が競売に掛けられた1978年10月のロブソン・ローなどを紹介したことがあります。

この二つののオークションは、多少なりとも興味を持って当該切手を収集されている方なら、どなたでもご存知のことですが、それより以前に良質なブロックを中心としたオークションがあったことは、不思議と知られていませんし、また忘れられた存在でもあります。
1969年5月10日に開催された第77回の金井パブリック・オークションがそれ。

下の画像は、そのカタログからの1ページです。

このオークションは、旧小判〜田沢・冨士鹿までの未使用田型がズラリと並び、しかも字入りまでをも含んだ壮観な内容。
これだけ体系的に並んでいる様子を見ると、単品の寄せ集めではなく、どなたかのコレクションであったはずなのは容易に想像できますが、いったい誰のコレクションだったのでしょうか??

旧小判45銭は田型でも素晴らしいですが、ここでは右耳付きの9枚ブロック。
そして、30銭は銘版付きの10枚ブロックという昭和切手なみの塊ですから、12銭や6銭、15銭なんていうのは、この売立ではあたりまえって感じです。

小判切手の未使用に、ほとんど目が向けられていなかった1969年当時、収集家の目にこのオークションの重要性がどのように写っていたのか興味深いところではあります。

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