手彫切手から改色カナ入り6銭政府原版のリーフ。
単片は「ツ」と「子」しかないので、「ラ」は無理ですから「ナ」のポーラス紙が欲しいところ。
未入手なのは、単に無精で怠けているからです。
カバーは、改色カナ入り6銭と旧小判紫2銭が2枚貼られた10銭料金の書留重量便で、2倍重量に2銭切手を2枚、6銭の書留料金には6銭切手を貼った、なんとも几帳面な貼り方です。
押されているのは渡島国津軽郡福山局のKG印ですが、津軽郡は明治14年7月に松前郡になっていることから、旧小判紫2銭の発行日である明治12年10月から、郡が変更された14年7月までの使用例と推定できます。
これに先立つ明治10年6月には、旧小判の6銭切手が発行されているのですが、福山局にはまだ手彫切手の在庫があり、小判切手は配給されていなかったのかも知れません。
旧小判6銭切手のカバーだったらもっと素敵だと思いますが、そもそもそんなカバーだったら僕の手元には入ってこなかったでしょう。