ネパール・物騒な記号付きの使用例

このカバーは、ネパール初期コレクションの中で気に入っている1枚。

貼られているのは、リカットフレームの1アンナ切手。
切手を抹消しているのは Gahawa 局の抹消印ですが、裏面を見ると証示印が押されています。
裏面の証示印は3個あるのですが、そのうちの2個(左下)が Gahawa 局のもの。
データを示せば、
受付:1964年5月3日(西暦:1907年8月19日)
発送:5月4日(西暦:8月20日)
になります。

宛地は Kathmandu で、その到着印が右上にあり5月5日(8月21日)の日付です。

さて、このカバーには目立つように、裏面中央に大きなペン書きがあります。
コピー画像では、このペン書きは上下逆さまになっており「74//」と書かれています。
この書込み、正確な書き方であるならば「//74//」と書かれなければなりませんが、本カバーでは略された書込みになっています。
意味は「手紙を勝手に開封した者は、74頭の牛を屠殺したのと同じ罪になる」というもの。
短い記号化されたものの中に、すごい意味が込められているものですね。
この記号、全ての郵便物に書かれているわけではなく、探してみると入手に意外と苦労を必要とします。

ネパールらしいカバーなところが、気に入っている所以です。

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