フランス・リベルテ2.1フランの使用例

サビーヌと並ぶフランス現行切手の傑作、リベルテ。
リベルテが発行(1982年)された当初は、前シリーズであったサビーヌがあまりに製造面のバラエティが豊富すぎたので、多くの収集家は「今度は安定したシリーズになるだろう・・・」と、考えたもの。
ところが、そうはいかずに発行後数年間のうちに数回の郵便料金改正があり、それに伴い多くのバラエティを、またもや発生させることになりました。

画像は、1984年7月1日に発行された2.1フラン。
リベルテで3回目の料金改正に対応する国内料金普通便用として、1984年7月1日に発行されたもの。

こうした切手の1枚貼りは理屈には合うのですが、カバー全体としての見栄えが無く寂しいので、単に収集用としては画像のような多数貼りが迫力があって好きですね。

画像は、書状20グラムまでの基本料金2.2フラン、書留料金13.0フラン、そして配達証明料金が4.8フランの合計20.0フラン料金です。
それに対して2.1フラン切手が9枚で18.9フランなので、不足額の1.1フランがメータースタンプで払われています。

左端の赤色のテープに “AR” と書かれていますが、これが配達証明の記しで、その下に書留ラベルが貼られています。

使用されたのは、アヴィニョン1986年1月20日の市内便。
実は、この時には1985年8月1日の料金改正に合わせて、同じ赤色の2.2フラン切手が発行されているのですが、旧切手の在庫消化で本カバーのような姿になったものと考えられます。

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