画像のリーフは、「旧電子」と呼ばれる1984年10月1日発行のもの。
電子郵便の全国展開にあわせて発行されたのですが、そもそも特別に発行しなければならなかった理由ってあるのでしょうかねぇ??
通常の切手でも事足りると思いますが・・・。
電子郵便を簡単に言えば、郵便局間をファックスで結んで、それを配達するものですが、数年後には民生用ファックスが普及し、わざわざ電子郵便を使わなくてもよい社会になってしまいました。
余談ですが、私が勤めていた県庁には1980年代後半に本庁にファックスはありましたが、出先機関にはまだ無くて、発注とかに業者さんに電話をすると「ファックスで送ってよ」と言われ、「すいません、まだファックス無いんです」なんてこともよくありました。業者さんには「えー、まだ無いの!?」と、よく驚かれ笑われましたねぇ。ちょっと懐かしい・・・。
ようやくファックスが入って使いだしたら、今度は送信したのが届いたか心配で「いま送ったけど、着いてます?」なんて、わざわざ確認の電話を入れたり。
そうそう、宴会のチラシを間違えて某銀行に送り付けたこともありましたっけ。
画像右は、昭和59年10月1日の初日カバーですが、残念ながら電子郵便ではありません。
「電子郵便用」とは言いながらも普通郵便に使えたわけで、こんなカバーでも速達実逓便で右下には配達印がありますから、持って無いよりはマシでしょう。
ご覧のように、カラーマークはあるのですが残念ながら銘版が欠けています。
入手できれば下の空きスペースに収まるのですが、今となってはそこまでの熱意が・・・。
実はカラーマークの縦4枚は、たまたま使い残った4枚。
この切手、昭和60年8月1日に「新電子」が発行されると、すぐに窓口から引き上げられてしまい、未入手の収集家を慌てさせましたっけ。