山本謹一「手彫切手の話題」

『全日本郵趣』219号(昭和56年6月)から46回にわたり連載された、山本謹一氏による「手彫切手の話題」。
手彫切手に興味を持ち始めた頃にはノートを取りながら、それこそ何回も読み返したものです。

創刊当初から『全日本郵趣』には手彫切手の重要な解説が多く掲載され、手彫切手収集に欠かすことができない存在でした。
と言うよりは、それ以外の雑誌に手彫切手の重要な記事が載ることは、例外的に『切手趣味』に時々掲載される他は、ほぼ無かった(単発的に掲載されることはありましたが)と思います。

「手彫切手の話題」は、そのような状況の中で手彫切手全体をカタログ順に解説する手法をとった、専門的内容を持つ総合的な解説記事。
それまでには、例えば『スタンプレーダー』掲載の「手彫切手の話題」(連載タイトルは同じですね)のような、毎号視点を変えたトピック的な連載はありましたが、全体をカバーする解説としては、本連載が初めてのものと思われます。

本連載により、手彫切手の全体像を初めて知った方も多くいらしたのではないでしょうか。
もちろん私も、その一人です。

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