ネパール・定常変種見つけた

画像のカバーは、四半世紀ほど前に入手し、消印データなどを書き込んでリーフに貼ってあったもの。
「8パイサ3枚貼りの書留カバーだから、駄物だなぁ・・・」などと思いながら、何かないものだろうかとルーペを覗くと「あれれ、なんだこれは!」。

3枚貼ってある切手の真中の切手なのですが、右下コーナー部分に点と枠の断線が・・・。
それが下の拡大画像で、矢印で示した部分がそれです。画像では見やすいように90度回転させて載せています。
この Pashupati シリーズのうちカトマンズ印刷は荒れた印刷ばかりなので、変種の特定は難しいのですが、この感じから見ると、身元の確かな変種らしい印象を受けます。

手持ちの何枚かのシートを確認すると、ポジション20に見られることがわかりました。
念のためシート写真で、各印刷時期別のシートを確認すると、やはり20番切手に見られます。
ということは、原版に由来する変種と考えてよさそうです。

四半世紀前には見落としていたことを、今回は見つけることができたので、早速リーフを作り直しました。
ところで、カバーを見ると円形のワックス・シールが5個ついていますが、これは当時の郵便規則で書留郵便にするには封筒の封じ目を5個のワックス・シールで封印する旨の規則があるので、それに即したものです。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。必須項目には印がついています *