画像は、ネパール初期切手のアルバムから4 anna の最終印刷のもの。
4 anna の最初の発行は1881年ですが、1930年までに何度も印刷が行われており、1917〜30年の印刷では Setting 11と12の2枚が使われています。
上段の田型は右上のポジション54のクラッチが上下逆さまになった Setting 11 で、その位置を右の図で示しています。
切手とシート図の間の表は、各印刷ステートを示したものですが、残念ながらもう少し大きなブロックでないと、細かな特定はできません。
この田型では全部で4ステートのうち、後半の3ステートのどれかという程度・・・。
問題は下の8枚ブロック。
1917〜30年の印刷では、もう1枚 Setting 12 があるのですが、この8枚ブロックでは、11なのか、12なのか特定ができません。
ただ、12は極めて少ないので、11の方だとは思いますが・・・。
この最終印刷が行われた理由は電信に使用するためだったので、使用済は電信使用しかありません。
ごく稀にですが、西洋人の出入が自由になった後年になって、彼らが作った作為的な郵便使用がありますが、これは論外と言えましょう。