乃木2銭に風景印

乃木2銭は葉書料金用の切手であったことから、消印の種類が多いことでは昭和切手中のナンバーワン。
櫛型、ローラー、機械、和文、欧文、内地に外地、船内印。
そして、下の画像の風景印となんでもアリ。

非実逓便が多い風景印の中において、画像のような実逓便は貴重な存在で、これなら伝統郵趣でも使えます。

福井県の永平寺門前局、昭和14年7月18日の使用例ですが、郵趣家便ではないことが文面から読み取れます。
差出人の旅行者は前日に宛先人宅に宿泊しており、その時に旅行の支度金を宛先人から受取り、その礼文が記されています。
正真正銘の一般郵便ですね。

乃木2銭には、輪転版と平面版があるのですが、貼付されているのはどちらでしょう?
それが微妙なところで、どっちつかず。
輪転版、平面版のどちらから見てもグレーゾーンの切手。
はっきりとわかれば、その印刷のところにリーフを持っていけるのですが、残念ながら漠然と乃木2銭の使用例としか扱えません。

風景印の実逓便として気に入ってはいるのですが、なんとも中途半端です。

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