イギリス・船切手帳

画像は、切手帳王国イギリスが1968年から発行を開始した、表紙に船を描いたいわゆる「船切手帳」。
1冊のお値段は4シリング6ペンス。

表紙にはペン画の船が描かれているのですが、発売時期によって帆船から客船(当時、世界最大の客船クイーン・エリザベスⅡ世号まで)が描かれており、なかなか芸術性の高い切手帳です。

画像は、その船切手帳の最初の発行のもので1968年7月のもの。
糸綴じなのでバラすのは簡単。
切手帳は完本で保存してもよいのですが、郵趣的に楽しむにはバラさないと楽しめません。
これには最初は抵抗がありますが、一度バラして整理してしまうと、ドンドンとバラして見える形でリーフに保管したくなります。

リーフに整理するときは、表紙から裏表紙までを順番に間違えずに貼ることが大切で、こうしておけばいつでも元の形に戻すことができ、資料性を損なうことはありません。
また、各ペーンの隅の方に鉛筆で薄くペーン番号を書いておけば、もしもリーフから脱落した時も安心です。

この1968年7月発行の切手帳では、4ペンス切手の燐線が幅9.5mmの両サイド2本線なのですが、その2ヶ月後の9月に発行された2回目の発行では幅4mmの中央1本線に変更されているのです。
こうした変更を見える形にするには、こうした方法しかありません。
お陰で、実際に見える形で比較が可能になるわけです。

裏表紙の下には、小さく ” HARRISON & SONS LTD.,PRINTERS, LONDON. JULY 1968 ” と、製造場所と製造年月が記されています。

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