『郵便でみる四日市』が配本となりました。
地方郵便史をこのような形でまとめていただくのは、その地を知らない者にとっては、とても有り難く助かります。
1970年代には多数の地方郵便史に関する文献が、当該地方の郵趣会を中心に出版されましたが、その多くが消印を中心にまとめられていました。
また、近年は個人コレクションが文献の形で公開されることが多くなってきましたが、これはコレクションそのものの公開なので、切手展の作品を見ているような感じになっています。
本書は、1ページ1ページの構成はリーフ単位のような形をとってはいるものの、競争展で見るような郵便史スタイルではなく、要所要所に資料や史料が挿入されたオープンスタイルの作品風に展開されています。
消印やカバーという郵趣マテリアルのみで郵便の歴史を語るには大いに無理があります。
そうした無理を補うために、郵便線路図、広告、地図、写真、引き札などを上手く利用し四日市の郵便史を語るのに成功したのが本書といえます。
郵趣マテリアルは言うに及ばず、こうした歴史を語るための資料や史料を揃えるだけでも大変な労力を必要としたであろうことは、自分が歴史で飯を食っていた経験から容易に察することができます。
こうした手法を用いた地方郵便史が全国的に出揃うと、どんなに素敵なことでしょうか。
今回も拙作を取り上げてくださりありがとうございます。
四日市の最盛期に郵便局があった場所は港に通じる運河沿いで
今も区画がそのまま残っています。
昨年12月に地元ケーブルTVが取材をしてくれました。
これもまた違った切り口です。
https://www.youtube.com/watch?v=fAoMuI63gRU
小坂 さま
いつも、ありがとうございます。
この度は、有益な文献をありがとうございました。
TV番組を拝見したところ、TVにしては珍しく郵便の歴史について丁寧に紹介しているのでビックリしました。
構成もよく、腕の良いディレクターさんだったのでしょうね。