桜和紙カナ無し2銭黄の5枚貼り

四代目のブログでお見せしたことがある、下のカバー。
書留の3倍重量便で10銭です。
このカバー、封筒も切手も状態がイマイチ(イマニかも)なのですが、自慢できる点が2つ。

1つは、縦5枚貼りというところで、手彫切手はご存知の通り横8枚×縦5枚構成ですから、縦1列が丸々貼ってあることになります。
しかも、昨日のブログで書いたように、この切手ではペアでさえ貴重品ですが、これは5枚ストリップという貫録。
肝心の版ですが、それが不勉強でよくわからないのです。
NタイプはⅢで、有シート版は確認しても当てはまらないので、無シート版のはず。
無シートでも、大ブッチ、玉無し、9点の各版ではないと思いますが、ここから先に進めていません。
一応「これかなぁ・・・」という当りはつけてはあるのですが・・・。

さて、2つ目は、消印というか使用時期ですね。
ご覧のように、カバー上に5個も押されているのに、どれも日付部はしっかりとしているのに局名がほとんど読めません。
局名部分は2行で「加賀/金澤」なのですがねぇ。
残念な状態です。

日付は、明治6年8月28日。
金澤のN1/Kの最初期使用例は明治6年6月26日で、これは中継印として使用されています。
抹消印としては、明治6年10月が最古使用例とされていたと思うので、本使用例はそれを大幅に更新するもの。

というわけで、このマテリアル、ルックスにやや難点があるものの、けっこうよいものかと。

桜和紙カナ無し2銭黄の5枚貼り」への1件のフィードバック

  1. 大変貴重なアイテムを拝見しました。版ですが,第14版に明治6年消しはありませんので,残るは第8版か第12版ということになります。可能でしたらもう少し解像度の良い画像をお見せいただけないでしょうか?

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