『日本フィラテリー』1990年1月号から連載が始まった「オシドリ5円の定常変種」は、たしか2年間も続いた連載と記憶しています。
あの頃の現行切手と言えば、カラーマークに銘版、しかもなぜか10枚ブロックで目打を集めるのが主流で、見せてもらうコレクションは持ち主は違うだけで、どれも同じような感じのものばかりだったと思います。
そんな時に登場した連載が鯛中宏一氏による上記の連載で、まぁ、とにかく読み手としてはインパクトがあるものでした。
その後、その連載が発展する形で『おしどり5円 定常変種のすべて』に結実したのは、皆さんもよくご存知だと思います。
グラビア印刷の定常変種は、他の版式と比べると微妙なものが多くて、明瞭なものから「どうかなぁ・・・?」と思うものまで、けっこう幅広くあります。
上の画像は、原乾板のポジション85に見られる定常変種の1つで、赤円の中にリタッチ後の濃い青色が見えると思います。
リタッチと言うからには、それ以前の状態のものもあるわけですが、それは未入手。
リタッチ前と後が並んでいるとカッコイイのですが・・・。