画像は、ポーランドが1964年と65年に発行した帆船を描く通常切手シリーズ。
単色凹版印刷の、良い切手だと思います。
ここで「第2次」と書いてあるからには、「第1次」というのがあるわけで、1963年発行の8種セットがそれ。
画像の中から、下半分に配置されている1965年発行の8種が第1次のものと共通図案となっています。ただし、用紙が異なっていて1次は着色紙となっているので、印象はだいぶ異なりますし、2次の方が良い出来栄え。
2次発行のばあい、1964年に中〜高額面が先に発行されて、翌年に低額面が発行されたのは、1次の8種が低額面で発行されていたことを受けての発行順序です。
ですから、2次発行分を年次ごとに分けないで、単純に低額面から額面順に整理してリーフを作ってしまうと、こうした発行理由を見落としてしまうことになります。
カタログの採録方法でも『ギボンズ』カタログ親版では、同一のグループとして低額から順番に16種が並んでいるので、ちょっと解りずらいですね。もちろん、発行年月日が記載されているので、自分で整理すれば解る話しではあるのですが・・・。