フランス・メルソン

画像は、フランスが1900年から発行を始めたタイプ・メルソン。
よく勘違いされるのですが、このシリーズのみで通常切手が完了していたわけではありません。
タイプ・ブラン:低額
タイプ・厶ーション:中額
タイプ・メルソン:高額
という、額面図案ごとの使い分けがありました。
この辺が日本切手と違う点で、誤解されることになります。

簡単に言ってしまえば、1900年シリーズの低額・中額・高額ごとに図案が違っていると思ってもらえればよいかと。

メルソンは、元々は国内外の書留便や鉄道小包郵便用として発行されたのですが、第1次世界停戦後のインフレによって額面も増えて、いろいろな使われ方をしました。

図入リーフへのカタログコレクションなのですが、初期の2フランが今だに未入手。
この2フランは、メルソンの中では最難関のものですが、使用済なら数千円で入手できます。
ですが、もう何十年も空白のまま。
やる気無さを感じますね〜。

最高額面は最下段の20フランです。
すごい高額ですが、これはアルザス・ロレーヌ地方での鉄道小包郵便の別納使用を目的として発行されたもの。
当然、この切手を貼った郵便使用のカバーは極めて少ないのですが、皆無というわけではなくて、30年ほど前の全日展で見たことがあります。

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