昨日のブログで、ジャンボフジサワにあった切手屋のことを書きましたが、1970年代の藤沢駅周辺には、いずれも商業施設のテナントでしたが何軒もの切手屋さんがありました。
どのくらいあったかと言うと、下のように5軒。
名店百貨店有隣堂・・・百貨店と言う名のテナントビルですが、そこに神奈川県最大の本屋である有隣堂が出店していて、本屋の片隅(店内に入ってすぐ)で、ショウケース2台分の切手コーナーを出していました。
扱い品目は、典型的なデパートの切手コーナーという感じ。
行けば必ず寄るのですが、買うことは少なかったと思います。
江ノ電百貨店斎藤栄光堂・・・有隣堂と同じくデパートの切手コーナーそのものという感じでしたが、ボストークアルバム関係は揃っていて、ユニバインダーとか図入りアルバムを買った記憶があります。同じ会社でありながらも、次に紹介する十字屋展の方が専門的でした。
十字屋斎藤栄光堂・・・江ノ電百貨店とは道を挟んで隣り合っているのに、同じ切手商の出店です。
ただし、扱い品目はこちらはかなり専門的で、小判や菊関係の消印モノや、昭和切手のブロック、南方占領地まで扱っていました。
藤沢では、突っ込んだ収集家には一番の品揃え。
さいか屋駅鈴社・・・切手自体の扱い品目は、デパートの切手売場的ではありましたが、JPS郵趣付属品や書籍は一通り揃っていました。それ以外に名古屋松坂屋製のアルバムリーフなど、他では扱っていない付属品も扱っていたのが珍しかったですね。
さいか屋では、年に一回ですが切手即売会が開かれていて、数社が即売に来ていました。確か古地図の即売と同時開催だったような・・・。
ジャンボフジサワ日吉スタンプ・・・僕の切手入門は、このお店から。
藤沢では、面積的に一番広い店だったと思います。
オジサンとオバサンが居て、気さくなオバサンからたくさん教えてもらったり、サービス品をもらいました。
子供向けの郵趣雑誌として創刊された『スタンプマガジン』創刊号を見本としてくれたのも、このオバサン。
『図解切手収集百科事典』『日本切手百科事典』を予約したのもここでしたし、『郵趣新書』もここで揃えました。
子供時代に、一番世話になった切手屋さんです。
藤沢駅を中心に半径200メートル程の所に、このように5軒の切手屋さん。
今なら切手商激戦区みたいな感じでしょうか。
でも、あの頃はそれが普通だと感じていましたから、特別な思いは無かったですね。
切手屋さんがあって当然みたいな感じでしたから。
当時は各地の中都市でも、切手屋さんが元気でしたよね。私はその頃、同じ小田急線繋がりで町田市の住人。町田にも、ちゃんとさいか屋、大丸デパート、そしてもう一軒、少し小さなデパートに切手屋さんがあって、さいか屋では大阪万博の切手にはまり、また少し小さなデパートの切手屋さんには、ある時大量の菊切手貼りの外信葉書が入荷していて、艦船郵便所差立印の葉書を、初めてのアルバイトで貰ったお金を貯めて買ったことを思い出します。確か、14000円、だったかな?
今は、地方の切手屋さんは絶滅危惧種状態。年々、リーフや保護ラップなどの付属品すら手軽に買えなくなって、寂しい限りです。
原田 さん
いつも、ありがとうございます。
町田にさいか屋があったんですか!
それは知りませんでした。
玉川学園時代に大丸には行きましたが。
町田ではさいか屋の切手屋さんが、最も老舗、でした。他に隣の長津田の駅裏に、牛乳屋さんが副業で始めた切手屋さんがあって、どう仕入れたのか膨大な日本戦前切手のアキュムレーションから、好き放題に満月印を選ばせて頂いた思い出もあります。もう、遠い昔ですが…