6月1日に米原・魚津間の鉄郵印をご紹介しましたが、今回は同じ北陸線でも、もっと古い区間の米原・小松間の使用例です。
台はがきも前回は菊はがきでしたが、今回は一つ古くなって小判はがき。
そして、消印も時刻入型より古い丸一型を使用しています。
北陸線は西から順に延伸を繰り返しながら、路線を延ばしているのですが、福井・小松間が開業したのは明治30年9月20日。
そして、加賀の中心地である金沢へは翌31年4月1日に延伸しました。
当然ながら金沢開業と同時に鉄道郵便も米原・小松間から、米原・金沢間へと変更(確認上は31年5月中が複数あります)されるので、米原・小松間は約6ヶ月半ほどしか使用されませんでした。
上の画像は拡大ですが、消印が逆位なので正位置に回転させてあります。
一つの路線が区間ごとに細かく延伸していく様子を、鉄郵印に語らせるのも面白いものです。
鉄郵印は丁寧に集めておらず、研究不足ですが、これは印影がはっきりしていていいですね。短期使用の貴重な印影をありがとうございました。