ハンガリー・不便地割増料金

画像は、ハンガリーのプレスタンプで、現在のスロバキアに属する Rozsnyó から、Csejten 村へ宛てたもの。

残念ながら、手紙に内容が残っていないので年代の特定は不可能なのですが、左上に「ROSENAU」という郵便局印が押されています。
同局では、プレスタンプ時代に7種の消印を使用しているのですが、このカバーに押されたタイプは、1835〜1858年の間に使用されていることが知られています。

表に「10」の黒ペンの書き込みがありますが、これは差し立て局で書き込まれたもので、重さ1/2 Lothまでの15〜17郵便局区間の料金を示しています。
料金は、当然前払いと思われるかも知れませんが、この手紙は後払い。つまり受取人払い扱いでした。

宛先であるCsejten 村には郵便局がなかったので、配達は近隣の Vagujhely 局が行っていました。
差し立て郵便局では、そのことに気付かずに「10」と書いていたので、Vagujhely 局ではカバーの裏面に赤のクレヨンで「11」と書き直しています。
11から10を引くと1。
つまり、郵便局の無い不便地割増配達料金は、1kreutzerということになります。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。必須項目には印がついています *